カードワース素材とシナリオの配布・自宿含む一次創作を置く場所。
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まだ人間だった頃のシェスの幼少時代の話。 教会が支給している服を身に纏う少年が軽やかに市場を駆けていた。 黒が基調のゆったりとした服は古びているが丁寧に補修されているのがわかる。 少年の年は10歳前後だろうか。つんと通った鼻筋、くり...
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シェスが人間だった頃の話。一部に流血、欠損など残酷な表現がありますのでご注意ください。全6話。
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シェスの話ですが、ほとんど別の人物視点の話です。全体的に暗いのと、痛々しい表現があります。「鬼が生まれるまで」と「在りし日の昼下がり」よりも後の話。 (……寒いなあ) 人通りの殆ど無い薄暗い路地裏にベロニカは横たわってい...
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まだ人間だった頃のシェスの話。 幾度か季節が巡り、少し肌寒い日が続く小さな町「ピエタール」。 孤児院の一室には二十歳になったシェスの姿があった。 思うように身長が伸びなかった身体は小柄だが、豹のようにしなやかで均整の取れた手足...
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彩り豊かな紫陽花に大粒の雨が降り注いでいる。 水のカーテンが窓ガラスを覆う孤児院の一室に三人の人影があった。 つい先日二十一歳になったシェスと、シスターの一人―――ベルナッタ―――、神父―――カスペル―――だ。 「二人でヴィルトワールに行くって?」 【ヴィルトワール】はこの...
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時間の経過は早いもので、気づけばヴィルトワールへと出発する日を迎えていた。 肌寒さが続いていたピエタールの街も、少しずつ暖かくなってきている。 ベロニカ、アンナ、レアンはすでに孤児院を出ていた。 三人が孤児院を出る前に羊皮紙を数枚渡しておいたのだが、全員律儀に手紙を送ってくれて...
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ガタゴトと馬車に揺られて道中を行く。 ヴィルトワールを出た一行はいくつかの村や街を経由して鬱蒼とした森を進んでいた。 空は分厚い雲に覆われ鉛色に染まっている。 「シスターも神父様もほいほい頼み事を安請け合いしやがって! 予定よりかなり遅れちまってるんだぞ!!ったく&helli...
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森のなかに佇んでいた洋館はひっそりと静まり返っていた。 小さな庭には雑草が生い茂り、扉の金具は錆びついている。 三階建てだろうか。ここからみえる窓はすべて固く閉じられており、明かりが灯っているところは一つもない。 眼の前の建物が人の手から離れて久しいのは誰が見ても明らかだった。...
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―――、――ぜ―、――――に―――――――――! ―――――め―――――さ――――――――――シェ――――――。 「…………!!」 カーラ...
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