夜明けの星16

鬱蒼とした森の奥で未だシェスはじっと息を潜めていた。
その姿は白い蝙蝠姿に変わっており、潜んでいるのは栗鼠(リス)と寝床の奪い合いを繰り広げ勝利した大木の木の洞である。
そろそろ冬眠の時期だというのに争奪戦に敗北した栗鼠は今頃別の寝床を確保するのに駆けずり回っているかもしれないが、シェスの知ったことではない。

 

「……ギィ~~」

 

忌々しげに瞳を細めて低い声で鳴く。
シェスが蝙蝠に姿を変えているのは、降り注ぐ陽の光から身を隠すためだ。
普段持ち歩いている日傘もしっかり荷物袋の中にしまったまま出てきてしまったのに気づいたのは、山賊を嬲って飢餓を満たしてしばらくしてからだった。
ふらふらと森を歩くシェスは、空向こうがうっすらと明るくなってくる頃ようやく自分の手元に日傘がないことに気が付いたのだ。
しばらくぼんやりしていたが自らの皮膚がじくじくと痛みを訴えはじめて、はっと我に返り、蝙蝠姿で木の洞に逃げ込んだ。
あのまま陽の光に焼かれていれば、シェスの肌は焼けただれてより激しい痛みを訴えていただろう。

 

(くそ…、こういうときこの身体はまじでめんどくせぇな…。日が暮れるまでなんもできやしねぇ)

 

自暴自棄になっているシェスだが、焼かれて肌が爛れ全身が焼け落ちていく激痛に苛まれながらのたうち回って灰になりたいとは思っていない。
衝動的だったとはいえ、身体一つで宿を飛び出してしまったのはいくらなんでも愚かだったと舌を打つ。
せめて日傘があれば、日中だろうが木陰の合間を縫いながらもっと遠くに行くことができたはずなのに。

それから数日。
身体を休めていたシェスを栗鼠と勘違いしたのか、大きな鳥に襲われそうになったのも腹立たしい。
数羽で集まった鳥たちが木の洞にくちばしや鉤爪をつっこんでくるのだからたまったものではなかった。
暫く放っておいたが、あまりにもしつこかったので白い霧から人の姿に戻って追い払ってやった。
仕留めた一羽を見ながら、ふと脳裏に浮かんだ子供に土産として持っていったら喜ぶだろうかと考えて、即座にそれをかき消した。
その子供から逃げ出したのは自分だと言うのに、何を言っているのか。

 

(…ああ、ああ、くそ…っ、もう関係ない、関係ねぇだろ)

 

湧き上がる苛立ちに顔をかきむしりたくなる。

 

(――まあいい。もうすぐ日が暮れる。そうしたら、またここから出て移動すりゃあいい話だ)

 

木の洞からちらりと外を眺めればようやく陽が落ちて空が茜色から群青色に染まっていくところだった。
緩慢な動作で外に出る。
木立の隙間から差し込む夕日にちりちりと肌が焼けて気分が悪いが、昼間に比べれば動けないこともないし、夕日は間もなく沈んで夜になる。
人の姿に戻ることを一瞬考えて、やめた。
宿を飛び出してきたときよりは頭が回るようになったシェスは、蝙蝠姿の方が小回りがきくことにようやく思い立ったのである。

 

「……キィッ」

 

木の洞から這い出て、白い翼をばさっと広げ森の中を羽ばたいていく。
相変わらず白い体毛に覆われた姿は小さいながらも暗がりの中で瞬く星のように目立つ。
好事家やヴァンパイアハンター、冒険者に遭遇したら面倒なことになる可能性はあるが、今その心配はあまりしなくていいだろう。

 

(……何せ、この森は宿の掲示板で注意喚起されていた森だからなァ)

 

そう。今シェスがいる森は先日、普段見かけない妖魔が姿を見せたと言われた森だ。
あれから数週間たっているが、件の妖魔が討伐された知らせはない。
依頼を受けた冒険者や必要に駆られた商人なら森に立ち入るだろうが、妖魔が目撃される前より人の出入りは少ないはず。

蹂躙した山賊のひとりが、「あいつ以外にもこんな化物がいるなんてきいてない」と呟いていたので件の妖魔はおそらくまだ森に潜伏しているのだろう。
それを考えるとあの山賊たちは危険と隣り合わせのなか森に潜伏していたことになるのだが、己の実力を過信していたのか、それとも本当に実力者が揃っていたのか。
まあ、山賊たちはひとり残らずシェスに狩り尽くされてすでに確かめようのないことである。

 

(しくったな。もっと詳しく聞き出しとくべきだったか…)

 

以前みた情報では、熟練の冒険者が手傷を負わせたようだったが、あれから時間が経っているのでその時の傷は完治している可能性が高い。
新たに依頼を受けた冒険者がいれば妖魔に再び傷を負わせているかもしれないが、今のシェスに新たに情報を手に入れる術はないのだ。

 

(――噂の妖魔と顔突き合わせない限りは、な)

 

結局どんな妖魔がうろついているのかわからずじまいだが、以前予想を立てた妖魔のいずれかであれば、ある程度対応方法は把握している。
戦うにしろ、避けるにしろ、シェスは自分なら突然件の妖魔と遭遇してもなんら問題なくやり過ごせると思っている。
むしろ今問題なのは。

 

(どのあたりだよ、ここ。この森意外と広くねーか…?)

 

マッピングを忘れ、現在位置がよくわかってないことだった。
有り体に言って迷子、いや迷い吸血鬼である。
普段であればマッピングなり目印をつけていくなりするのだが、衝動的に飛び出してきた挙げ句不安定な精神状態で彷徨った故の醜態だ。
日傘の件も含め、今回のシェスの行動は粗すぎて実にひどいものだった。
自分の無様さに舌を打つ。
日が落ちて辺りが暗くなってきた今なら、羽ばたいて空高く舞い上がり上空から辺りを見渡せるだろうか。
白い翼を小刻みに動かして風に乗る。
小さな蝙蝠の身体はあっというまに木々の天辺を越え、夜空と森の境界線へと到達した。
相変わらず夜空は薄い雲がかかり、空高くにある月はぼんやりと霞がかっている。

 

(まさか、雨がふったりはしねぇよなァ?)

 

吸血鬼と化した直後のシェスは聖水だけでなく、流れ水も脅威だった。
何も知らずに外を出歩いて雨に打たれたときの激痛は忘れられない。
まるで全身に硫酸を浴びているような痛みは、この身体になってから忌まわしいものになった聖水をかけられているのと同じような感覚であった。

 

(まあ、今は濡れるだけだけでそこまで脅威じゃねぇけど)

 

きっかけは覚えていないが、聖別された水でなければ今は問題ない。
なんなら大衆浴場に入って小綺麗になって周りの視線を独り占めできるぐらいである。
かといって積極的に雨が降り注ぐ中屋根もない場所に躍り出て身体を濡らす気などないが。
羽ばたいて移動しながら自分の現在地を調査する。

 

(……あー。この感じだと、ちょうど真ん中あたりか)

 

シェスがいた街と逆の方向に向かうならあと半分ほど距離がある。
思っていたより移動していたのか、それとも迷って同じところを迷った結果かはわからないが、このまま逆の方向に飛んでいけばいい話だ。
この時間であれば夜目も効く。

 

(例の妖魔もでかい図体してるらしいし、案外空から索敵できるかもな。そうすりゃあ、対策もしやすい)

 

空から眺めるだけならば、相手もシェスには気づかない。
それにシェスは今、小さな蝙蝠である。
空を飛ぶタイプの妖魔でなければ、たとえ極限まで腹をすかせていたとしても、わざわざ空を飛ぶ蝙蝠をどうこうすることもないだろう。
地上の獣や人間のほうが簡単に狩って食べられるのだから。

 

「………、……」

 

ちらりと自分が飛び出してきた街の方に視線を送る。
日が沈み遠目でも街の灯りがぽつぽつとついていくのがみえて、寂寥感に気分が悪くなった。
だというのに視線はついそちらをむいてしまうのだから、本当に嫌になる。
どうしたって人の営みはシェスの精神をかき乱すのだ。

 

「……ギィ〜」

 

人の姿であれば頭を振ってうめき声をあげたであろう顔をしながら、街とは反対方向に飛び去ろうとし、

 

 

 

 

 


――――ドンッ。

 

 

 

 


遠くから聞こえた爆音に動きを止めた。

 

「………?」

 

鬼と化してから発達した聴覚は正しくその音を拾う。

 

(―――何だ? あっちからか?)

 

聞こえたのは、森の中でもシェスがとびだしてきた街方面からだ。
件の妖魔と冒険者が交戦しているのだろうか。
風にのって感じたのは葉がこげるような匂い。

 

(おいおい、森の中で火炎系統の魔術でもつかったのかァ?火事になったらどうするんだよ)

 

昔どこかで山火事になっている場所を見たことがある。
多くの木々が赤い炎に包まれて、焼け焦げた匂いが充満していく様は今でも覚えている。
森が焼け落ちることなどシェスにはどうでもよかったが、森の火事は被害が広がるのが早い。
自分が巻き込まれてはたまらないので、早々に離れようとした。

 

 

 


――、――――ッ―――!!

 

 

 

 

発達した聴覚が、再び拾った音に聞き覚えがなければ。

 

 

 

 

(―――――――――は?)

 

 

 

 

聞き覚えのある声だった。幻聴、もしくはそうだという願いがそう聞こえさせたのかもしれない。
だが、続いて聞こえてくる咆哮に、シェスは考えるよりも先に身体を動かす。
羽をはばたかせ風を切り裂きながら飛んでいくうちに、両手で包み込めそうなサイズの蝙蝠姿では到底速度が足りないことに気づく。
舌を打ったシェスの全身から白い霧がふわりと広がり、端正な顔立ちの青年に姿を戻して夜空を切り裂くように飛んだ。

 

(なんで、なんでだ、今の声、なんでここに……!!)

 

混乱しながら白い翼をはためかせて、夜闇を駆ける、駆ける、駆ける。

 

 

 

 

 


(―――何で、ひよこちゃんの、ノウの声がする!!!?)

 

 

 

 


木々が倒される音が聞こえた。

 

(―――あっちか!)

 

速度を上げた。
忙しなく視線を動かして少しずつ高度を下げた先に。

 

(―――――いたっ!!)

 

茂みに身を潜めているくすんだ金髪の子供の姿――ノウ――を捉えた。
まだノウのいる場所までは遠いが、聴覚と同じく発達した視力で捉えればその顔が酷く青ざめているのがわかった。

 

(なんだ、怪我、したのか? いや、だったらあいつの血の匂いがするはず。俺はあいつの血の匂いを知ってる。それに血の匂いをさせていれば、妖魔にも居場所が速攻でバレる。……つまり怪我はしてねぇってことか、今は)

 

その事実に少なからず安堵しながら苛立ちを覚えた。
なぜ一人で森に入ってる、それもよりによってなぜこの森に来た、馬鹿なのかと怒鳴りたい。
この森には普段いない妖魔が紛れ込んでるのに。

いやそれを伝えなかったのはシェスなのだが、もともと傍若無人な性根をしているので一方的に怒り狂っているのだった。
げんこつ一つでも入れてやろうかと顔を歪めたシェスの視界に映ったのは。
身長が約3m~4mはあるだろう巨躯に長い毛髪・髭。
頭からは一対の角、口からは牙太く鋭い牙が伸びていて、肌の色は茶色。

 

(なるほどな、この森に最近でてたのは"大鬼(オーガ)"だったのか)

 

森に現れた妖魔というのはこれのことだったのだろう。
その毛髪は散り散りになっており、脇腹は焼け爛れて抉れている。
先程の爆発音からして、火炎系統か爆発系統の魔術や火薬で負傷したか。
ノウは日常生活の魔術は多少使えるが、戦闘で戦えるレベルではなかったはず。
他に行動をともにしている冒険者がいたのかと視線を巡らせるが、姿はない。
物言わぬ骸と化したか、そもそもノウ単身で無謀にも森に分け入ったのかはこの時点では判断できない。
その小さな手に魔術を発動させる刻印と魔力が込められたスクロールを見つけて合点がいった。

 

――俺もお前も魔術はあんまり得意じゃねぇが、物理がきかねぇ相手もたまにはいるからな。何個かスクロールを買ってきてやった。いざというときに使えよ。
――わあ~~、これつかったらおれも火とか風とかばーってだせるの!?
――まあなァ。しかしおっちょこちょいのひよこちゃんがあわててそれを広げて読んで、見当違いのところをドカンってやっちまうかもしれないなと今おもいはじめたぜ。
――なんで!?大丈夫だよ!!できるよ!!
――どうかねぇ~!
――も、もーー!!!

 

そんな会話をいつの日だったか交わした気がする。
きっとノウはシェスがノウの荷物袋にいくつかいれていたスクロールをよみあげてオーガを攻撃したのだ。
確かにまだ成長途中のノウが直接斬りかかったとしてもその行動はあまりに無謀でみずからオーガにその身を食料として差し出すのに等しい。
悪い手ではなかったのだと思う。
しかし相手はオーガだ。数枚のスクロールでは倒しきれなかったのだろう。
もっと用意しておくべきだったかと舌を打つ。

よくみれば牙が歪に生え並んでいるその大きな口からぶくぶくと泡が漏れていた。
激痛で元々無いに等しい理性を失っているのかもしれない。
手当たりしだいに樹々をなぎ倒し、自らの肉を焼いた子供を見つけ出してなぶり殺して食らう気だろうか。

 

「―――――――――――――――あ、シェスさ…」

 

オーガがシェスの羽音に顔を向けて、きづいたノウが自分に気づいて名前を呼ぶ。
恐怖で青ざめていた顔に微かに喜色が滲んだのが見えた。
小さな声だった。
けれど、シェスや化け物にとってそれは十分すぎる音だった。

 

「ガアアアアアアァアァァァッァァァァァア!!!!」

 

ノウの近くに生えていた木をなぎ倒して茂みの葉が衝撃で散る。
オーガの血走り濁った瞳がノウを捉えたのがわかった。

 

「――この、ばか、がっ!!!!!!!」

 

オーガの太い腕が、ノウへと伸びていく
予知能力などもっていないシェスでもわかる。
このままだと、ノウは死ぬ。
死んでしまう。
また、シェスの前からいなくなる。

シェスが人間の頃だったらきっと間に合わなかっただろう。
そのまま無残に目の前のまだ育ちきってない子供の身体はあちこちひしゃげて真っ赤に染まっていただろう。
四肢は千切られて喰らわれただろう。

 

 

 

 

 

けれど、今、シェスは――――――――人ではないから間に合うのだ。

 

 

 


「――――――どけ!!!!」
「――――――っえ、…!」


トッ、と最低限の音とともに、シェスはまたたく間にオーガとノウの間に躍り出て、ノウの襟首を掴んで乱暴に後方へと投げ飛ばす。
木や岩の位置は把握済みだ。
自分が投げ飛ばした方向に尖った木の残骸や岩はなかったし、崖もこの辺りにはなかったはず。
多少の打撲で済むだろう。

眼の前のオーガが奮った腕に身体がひしゃげるよりは幾分マシなはずだ。
「そのまま街方面へとっとと失せろ」と低い声で唸った言葉はノウに届いただろうか。
ノウの細い瞳が驚愕で見開いて、緑色の瞳が見える。

小さい頃川辺で拾ったきれいな石に似た色だったなとふいに思い出したのはなぜだろうか。

思考を巡らせるよりも早く、何かが潰れて砕ける鈍い音がする。
激しい熱が脇腹から胸にかけて走る。
オーガが両腕で自分を握りつぶそうと伸ばしてくるのを毒を塗り込めた短剣で突き刺し、瞬間的に腕に意識を集中させて爪を伸ばし怒り狂った醜悪な顔に突き立てれば怒りと痛みで相手は咆哮を上げた。
返礼とばかりに振るわれた豪腕にシェスの身体が乾いた音と湿った音を同時に上げる。
骨が曲がる音、肉が抉られる感覚、遅れてやってくる焼けるような痛み。
それを他人事のように感じながら、自身をさらに叩き潰そうとしてくる腕をみて嗤った。

 

「――、く、ふふ…っ」

 

赤黒く染まった銃を構える。
霞む視界に映るオーガの頭に照準を当てた。

 

「あーあ、とんだ化け物だなお前。俺といい勝負してるぜ。けど――」

 

大鬼と吸血鬼。いってみればどちらも鬼だ。
オーガも自分も似たようなもの――化け物――だ。

 

 

 

 

 

―――化け物だが。

 

 

 

 

 

 

「――けど、俺のほうが、美人だな?」

 

ターンッと発破音が辺りに響き、妖魔の眉間に赤い華が咲いたのを最後に、シェスの意識は真っ黒に塗りつぶされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


暗い。真っ暗だ。
やけに回復が遅いと思考が鈍った頭で思う。


(死ぬのか、俺は)


山賊の血肉で飢餓を満たしたはずだが、どうやらまだ足りなかったらしい。
慢性的に吸血不足だったせいだ。
吸血鬼としての再生能力が低下しているのかもしれない。
このまま手足からサラサラと崩れて灰になるのだろうか。
毎日血を啜っていればここまで自分の身体は消耗しなかった気がした。
けれど、嫌だったのだ。

 

(あいつがつくった飯、うまかった、んだよな……)

 

絆創膏だらけの指を背中に隠しながら、こちらを伺うようにじっとシェスが食べる様子を見てくる子供の視線が煩わしくなくなったのはいつだったろう。
どうせ味なんてわからないと、それより血をよこせといって突き放しても、ノウは時間を見つけては料理をしていた。


何度突き返しても、何度味がしないと作り手からすれば侮辱と言われても仕方のない暴言を投げつけてもノウはシェスに料理を出してきた。
そして、酷く懐かしいスープと、かつてとても楽しみにしていた菓子を並べられて、恐る恐る口にした結果。


味が、した。


飛来した懐かしいなにかに胸が張り裂けそうになった。
あのとき叫びながら宿を飛び出しそうになるのをこらえるのが本当に大変だった、苦労した。
湿る眼底を見せたくなくて抉り出してしまおうかとも思った。
結局は精神に均衡を崩して、宿を飛び出してしまったのだが。

 

 

 

(―――ああ、そうか)

 

 


どこまでも暗い世界に意識を溶かしながら、シェスはずっと逃げ続けていた胸の痛みから目をそらすのをやめた。

 

 

 

 


(俺は、俺も、神父様やシスターみたいに)

 

 

 


改めてその痛みに向き合えば、何のことはない。

 

 

 

 

 


(もう一度誰かを慈しんでみたかった)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(――――誰かを、慈しんで、みたかった)

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